すでに超有名な「もしドラ」こと「もし高校野球のマネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の著者、岩崎 夏海さん監修の「甲子園だけが高校野球ではない」。
この本は、高校野球の雑誌記者や編集者が、取材で集めた実話をもとに21話で構成されています。
年を取って涙腺が緩んだこともあるでしょうが、涙してしまいました。親の目線、子供の目線、マネージャーの目線、プロ野球選手になった人の目線。それぞれの『甲子園』が描かれています。 多くの人間が、そこにたどり着けずに終わる。けれど、目指さずにはいられない場所なんですね。
野球に限らず、スポーツって本当に素晴らしいと思います。苦しいことのほうがずっと多いはずなのに、多くの時間をそこに費やす。そんなに夢中になれるものがあるなんて羨ましいです。
その中で、不祥事のため出場辞退せざるをえない学校があることは、本当に残念でなりません。連帯責任のつらいところです。どれほど無念なことか…
巻き込まれた人間にも、巻き込んだ人間にも、これからの人生の中に必ず挽回のチャンスが訪れることを心から願います。